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【巨人 開幕 1ヶ月】診断❗️

 6月19日の開幕から早1ヵ月。まだ30試合前後とはいえ、各チームとも長所と短所が徐々に浮き彫りになってきた。「開幕1ヵ月」の戦績を評価しつつ、残りシーズンを展望していこう。

[順位]1位
[勝敗/得失点差]16勝7敗/得失点差+53
[評価]よくできました

●プラス要素
・4番の岡本が絶好調

開幕前から優勝候補の筆頭に挙げられていたとはいえ、ここまでの好スタートは原辰徳監督も予想していなかったのではないか。129得点、76失点はいずれもリーグベスト。得失点差は+53もダントツで、2位ヤクルトのゲーム差3以上の戦力差がついていると考えていいだろう。

投手陣では、エースの菅野智之が昨季の不振を忘れさせるような好投。26.2投球回で28奪三振、被本塁打わずか2本と力強い投球を取り戻している。高卒2年目の戸郷翔征も3戦3勝と最高の滑り出しを見せ、新助っ人のサンチェスも順調に結果を残している。

打っては岡本和真がリーグトップタイの9本塁打、2位の28打点、3位のOPS1.059と絶好調。7月19日のDeNA戦では9回に決勝の2ラン本塁打を放つなど、4番として頼もしい働きを見せている。坂本勇人丸佳浩の調子が上がらない中でも得点力をキープできているのは、ひとえに岡本のおかげと言っても過言ではない。
開幕前にキーマンと位置付けられた新外国人のパーラや吉川尚輝が貢献できているのも大きい。吉川尚はまだ二塁の定位置を完全にものにしたとは言い難いけれども、すでに3本塁打。心配された健康面も、ここまでは問題なく過ごしている。開幕直後に小林誠司が左尺骨亀裂骨折で離脱してしまった捕手では大城卓三が台頭。途中補強でウィーラーを獲得するなど層の厚さも他チームを引き離している。

●マイナス要素
・ブルペンに一抹の不安

7割近い勝率を誇るチームのマイナス要素を探すのは容易ではないが、強いて挙げるとすれば、クローザーのデラロサの故障離脱だろうか。7月6日の出場登録抹消後は中川皓太が抑えに回っているが、それによって中継ぎ陣が手薄になった。現時点では大きな問題にはなっていないものの、澤村拓一鍵谷陽平らの調子がいまひとつということもあり、勝ちパターン継投には一抹の不安が残る。

また、マイナス要素というほどではないが、日替わり状態の1番打者はできれば固定したいところではある。昨季、主に1番を務めた亀井義行は今季もここまで出塁率4割超と絶好調。頼れるベテランがリードオフに固定されれば、得点力はもっと上がっていくのではないだろうか。

●今後の展望/キーマン
・リリーフが安定すれば2連覇に死角なし?

リーグ連覇を確実なものとするために必要なのは、マイナス要素でも挙げたブルペンの底上げに尽きる。宮本和知投手チーフコーチは中川、澤村、大竹寛高木京介を状況に応じて使い分ける「クワトロ作戦」で乗り切りたいと語っているが、楽天からトレードで獲得した高梨雄平はもちろん、最速167キロとのふれこみで入団したビエイラらの台頭にも期待したい。ファームでは、日本ハムを戦力外になって育成選手として加入した田中豊樹が8者連続奪三振を記録するなど絶好調。

打線であえてキーマンを挙げるとすれば丸と吉川尚。丸は、ここまで不振とは言いながらOPS.765と最低限の仕事はできている。とはいえ、ゴロ率が60%近くに達するなど、明らかに本来の打撃ができていないのも事実。先日は1試合に2度も送りバントのサインを出される場面もあった。
シーズン前にもキーマンに挙げられていた吉川尚は、とにかく今後も大きな故障なく一年乗り切れるかどうか。彼が健康にシーズンを完走することと、長年の課題である正二塁手不在の解決はほぼイコールで結ばれている。これらの問題をクリアできれば、いよいよ2連覇へ向けて死角はなくなるのではないだろうか。